どの価値観を選ぶの？

稲津秀樹です。

一昨日、『ありのまま愛していますか？』という題の幸せな自由人ブログを書きましたね。

このブログは１日で、約１万６千人の方が読まれて、多くの方から感想メールをいただくほど、とても好評でした。

その感想メールの中から、下記のようなご相談がありましたので、この場をお借りしてお答えさせていただこうかと思います。

相談者の方は、子どもをありのまま愛したいのに「そうではない」と学校の先生に言われているうちに『◯◯でなければならない』となってしまったようです。

ありのままの子どもを愛したいのに、今のままでは駄目と言われるというのは、とても辛いことですね。

私は２２歳から、心理士として２０年以上働いてきました。

その中で、数百校以上の学校と関わってきましたし、一部の学校には私のカウンセリングルームの分室もありました。

またカウンセリングを通じて、１万３千人以上の子どもたちと関わってきました。

その長年の経験から思うのは、子どもたちの性格は一人ひとり違うのと同様に、学校の先生の考え方も一人ひとり違うということです。

一人ひとりの個性を重視する先生もいれば、協調性を重視するあまり、『◯◯するべき』という価値観を押し付ける先生もいるのです。

「◯◯でなければならない！」

という価値観は、私には正しい、間違えているは分かりません。

理由は、実際に何を言われたのかが、メールには書いていなかったからです。

でも１つ言えることがあります。

私たちは基本的に自由ですから、法律や条例に反しない価値観であれば、自分で選ぶ自由があるのです。

相談者の価値観を、学校の先生は認めないかもしれません。
学校の先生の価値観を、相談者の方は受け入れがたいのかもしれません。

そういう場合は、どちらが正しい間違えているのではなく、互いに自分で考えるしかないのです。

今回の相談は、学校の先生と保護者との問題ですが、会社の上司と部下、夫婦関係も同じなのです。

育ってきた環境が同じ兄弟だとしても、価値観が違いますよね。

だから育った環境が違うもの同士は、価値観が違って当たり前なのです。

私たちは、自分の価値観を否定され、他者の価値観を強制されることがあります。

その場合は、相手の価値観をしっかりと吟味し、自分でどちらを選ぶか決めないといけないのです。

学校の先生の言うことが、すべて正しいということはありません。

もちろん私の言うことが、必ず正しいということもありません。

正しいかどうかは、自分の価値観に合うかどうかで、各自が判断して良いのです。

学校の先生が「◯◯ちゃん（私の娘）は、◯◯が出来ないのです」と言われても、私は気にしないでしょう。

なぜなら◯◯ができないからと言って、娘の価値が変わることはないのを知っているからです。

これが私の選択です。

この選択を真似する必要はありませんが、自分の人生ですから、周りから否定されたとしても、本当に自分が正しいと思うのであれば、その道を行く方が私は良いと思っています。

でもね、子どもはきっと『条件を付けずに愛してほしい』と思っていますよ。