ジャングルジムで遊んでいる娘が、何度も踏み外して、ジャングルジムから落ちる。
「ぱぱぁ〜っ」
って近寄ってきては、私の膝に座り、ひとしきり泣いては、またジャングルジムの最上段にチャレンジをしにいく。
そしてまた落ちて、泣きながら私へ飛び込んでくる。
こんな時、わたしは、
『長い人生では、悔しいことも悲しいことも、失敗することもあるだろうけど、失敗しないために何もしない人にはなってほしくない。このままチャレンジ精神を忘れずに成長してほしい』
と思う。
才能がある人は、最初から上手くできるのかもしれない。
才能がない人は、何回も失敗することもあるのだろう。
でも何回もやっているうちに、ほとんどの事はできるようになるものだ。
そして1回でできた人より、何度も失敗してできるようになった人の方が、人生を切り開いていける力を身につけることができる。
子どもの頃は、まだ観念が身についていないから、失敗を失敗と思っていないし、人からよく見られたいとも思っていない。
でもある程度、成長していくと、周りの大人から無意識で教えられる観念に縛られるようになる。
「失敗したくない」
「人に失敗するところを見られたくない」
「能力がないと思われたくない」
「笑われたくない」
「馬鹿にされたくない」
「見下されたくない」
こんな観念が、チャレンジすることを躊躇させる。
本当は才能なんてなくても、何回も繰り返すことで誰でもできるものなのに、人からよく思われたいと思う観念があるために、失敗することが怖くて行動ができないのだ。
そして行動できない言い訳として、
「今のままで満足しないとね」
「環境が整ってからやろう」
「リスクを犯すほどのことではない」
と信じ込もうとする。
これでは、失敗はしないかもしれないが、成功もするはずがない。
そして、自尊心や自己肯定感が下がっていく。
話は変わるが、私にはみんなが思うほど才能があるわけではない。
だからこそ、20代は寝る間も惜しんで働いてきたし、失敗をして笑われることもあった。
例えば、みんなが30日で1回失敗をするとしたら、私は3日に1回、失敗をしてきた。
「HIDEは、懲りないなぁ」
と笑われても、私には私なりの信念があったのだ。
みんなが30日で1回失敗するのなら、私は3日に1回失敗するくらい、チャレンジをしていこう。
そうすれば、みんなより10倍は成長が早いはずだ。
このような信念が、私にはあった。
だからこそ、若い時期に『幸せな自由人』になる事ができたのだと思う。
人は誰でも失敗はしたくないし、人からは良く見られたいと思うもの。
だからといって、失敗を恐れて何もしなかったとしたら、あなたの人生には失敗はないだろうが、成功もないだろう。
どちらの人生が良いのだろうか。
そして、どちらの人生が後悔しないだろうか。
ジャングルジムから落ちては泣いて、また懲りずに登る娘をみて、このような事を考えていた。
娘には、失敗はたくさんしてもらいたい。
そして最後には、「楽しい人生だった」といってほしいと、パパは思う。
読者のみなさまへ。
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