僕の前にはレンガで作られた壁がある。
見慣れた光景。
当たり前のようにいつもある壁なので、違和感はまったくない。
でもこのレンガの壁は、いつ頃からあるのだろう?
小学校の低学年の頃には、こんな壁はなかったように思う。
そして高校生の時、このレンガの壁にサッカーボールを蹴って、サッカーの練習をしていたから、その頃にはすでにレンガの壁はあったことになる。
きっと子どもから大人に変わる間のどこかで、この壁はできたのだろう。
まぁどうでもいい。
僕は『人生ってこんなもの!』と思い始めていた。
人生は思い通りになることよりも、思い通りにならないことの方が多いことは、高校生の僕でも経験している。
人生ってこんなもの…
レンガの壁の向こうに、あんな世界が広がっていることを僕は知らなかった。
あの時までは…
僕は48歳になっていた。
仕事をするのは嫌いではないけど、今の仕事が天職だとは思っていない。
できればもっと自分を輝かせる仕事をしたいとは思う。
でも家族がいるので、そんな冒険はできない。
僕は『人生ってこんなもの。思い通りにはいかないよ!』と信じ込んでいた。
居酒屋で同僚と上司の悪口で盛り上がった帰りに、あるものを発見した。
レンガの壁に穴が空いていたのだ。
綺麗に丸く穴が空いているから、自然に空いたわけではなさそうだ。
僕は深く考えずに、穴の中を覗いてみた。
穴の中は暗かったが、薄っすらと穴の中に光が差している。
この光はレンガの壁の向こう側から届いているもののようだ。
「このレンガの壁の向こうには、何があるのだろう?」
僕は毎日少しずつ、穴を広げることにした。
そんな事をして何になるのだろう?とは思ったが、好奇心には勝てなかったのだ。
穴を広げ始めて90日目。
限界まで達したのだろうか、レンガの壁が大きく崩れた。
そして目の前には見た事のない光景が現れた。
レンガの壁の向こうには、自分を輝かすチャンスがあった。
僕はどうしてもそれを手に入れたいと思った。
レンガの壁はもう崩れているから、向こうに行ってチャンスを手にする事は、簡単にできるだろう。
でも今までレンガの壁に遮られて、狭い世界で生きてきた僕には、恐れがあった。
チャンスを手にするという事は、変化するという事だ。
変化した僕を見て、周りの人は何と思うだろう?
家族は反対するだろうか?
自分を輝かすチャンスを手にしたいけど、もし失敗したら家族に迷惑をかけてしまうかもしれない…
チャンスを手にする事で、今までの自分の生き方を否定することになってしまうのではないか…
だいいち本当にそれはチャンスなのだろうか…
満足できる生活ではないけど、今の生活に満足しておいた方が良いのではないだろうか…
★『自分らしく生きるために、壁の向こうにあるチャンスに手を伸ばす』
★『満足はできないけど、新しい自分に変化するのに恐怖があるから、今のままでいる』
どちらが正しい選択なのだろう?
きっと本心では、自分らしく生きるためにチャンスに手を伸ばしたいと思っている。
でも理性がブレーキをかける。
僕は迷った。
そして僕は迷った末、決断をした。
やっぱり僕は…
稲津秀樹です。
本日の『幸せな自由人ブログ』は、少し趣向を変えて、物語風に執筆をしました。
読んでみてどのように感じましたか?
下記の音声で、この物語で伝えたい事を収録しましたので、ぜひ聴いてみてくださいね!
【 稲津秀樹のプロフィール 】
幸せな自由人・名誉僧侶(ビハーラ ダルマヤナ寺院)・起業家・講演家。
※プロフィールの詳細は『稲津秀樹 オフィシャルサイト』のプロフィールページをご覧ください。
【 稲津秀樹からあなたへのメッセージ 】
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