稲津秀樹です。
あなたは何かをするとき、つい見返りを求めてはいませんか?
もしかすると、意識はしていないけれど、無意識で見返りを求めている人も多いと思います。
今日はこの『見返り』について幸せな自由人ブログを書きますが、私は見返りを求めてはいけないというつもりはありません。
また見返りを求めている人が、劣っているということでもありません。
この世の中は資本主義ですので、見返りで成り立っているとも言えるのです。
何かのサービスを受けたとき、料金を支払いますね。
このように資本主義というのは、サービスの対価を支払うことが前提ですので、見返りで世の中が成り立っているとも言えるのです。
ですから決して、見返りを求めてはいけないということではありません。
ただあなたが『人間関係・お金・時間・場所・健康』の5つから自由になり、必要のない観念を手放し、『幸せな自由人』になりたいのであれば、できるだけ『見返り』を求めない方が良いのです。
なぜなら見返りを求めるという行為は、反対に見返りを少なくするという行為だからです。
あなたは誰かから優しくされたら、その方に優しく接するようになりませんか?
あなたは誰かに親切にされたら、あなたもその方に親切をしたくなりませんか?
あなたは誰かからお土産をもらったら、あなたもその方にお土産をあげたくはなりませんか?
きっとお返しをしたくなりますよね。これが人の心理なのです。
では次の場合はどうでしょう?
あなたに優しく接してきた人が、何か見返りを求めていることに気づいたとしたら、あなたはその方に優しく接することができるでしょうか?
あなたに親切をしてくれた人が、何か下心があったら、あなたはその方に親切をしたいと思うでしょうか?
あなたにお土産をくれた人が、打算的であったとしたら、あなたはその方にお土産をあげたいと思うでしょうか?
きっと少し躊躇してしまいますよね。
このように見返りを求めるという行為は、反対に見返りを少なくする行為と言えるのです。
私は起業家として、今までに数多くの会社を経営してきましたが、いつも心がけていたことがあります。それは…
損得を考えずに、目の前の人のために尽くす。
ということです。
私はもともと器用な性格ではありませんでしたので、損得ではなく目の前にいる人に、全力で接するしかできませんでした。
そうしたかったというよりも、それしかできなかったというのが本当のところです。
でもそうすることで、私の会社は大きな利益を上げることができたのです。
むかし物販の仕事をしていたときに、発注ミスで大量の商品が届いてしまったことがありました。
保管場所もありませんし、その商品を売らなければ、大変なことになるという状況でした。
そんな状況に私が途方に暮れていると、常連さんのおばあちゃんが、その窮地を救ってくれたのです。
ある日、常連さんのおばあちゃんが私のところへ、いつもの立ち話をしにやってきました。
そしていつもと違って、慌てている私を見て、おばあちゃんが理由を尋ねました。
私は発注ミスをしたことを正直に言いました。
するとおばあちゃんは、近所の人に声をかけてくれて、商品を売ってくれたのです。
もちろんおばあちゃんが、すべての商品を売ってくれたわけではありませんが、会社経営をしている私にとっては、とても助かったのは事実です。
いつも話し相手をしてくれるお礼だよ。
これがおばあちゃんの言葉でした。
よく『与える』ことが大切と言われますよね。
聖書でも『与えよ、さらば与えられん』という言葉があるように、人間関係においても、ビジネスの世界においても…
あなたが与えるものが、あなたに与えられるものです。
あなたが見返りを求めずに、『優しさ』を与えれば、あなたには優しさが与えられます。
あなたが見返りを求めずに、『愛情』を与えれば、あなたには愛情が与えられます。
あなたが見返りを求めずに、『慈しみ』を与えれば、あなたには慈しみが与えられます。
だからこそ『見返り』を求めない方が良いのです。
ただいきなりはできないと思います。
でも少しずつやってみましょう。
いつもより笑顔で、周りの人に接しましょう。
いつもの言葉に、一言だけ相手の喜ぶ言葉を添えましょう。
そうすることで、あなたにも与えられるものなのですよ。
この幸せな自由人ブログには、18分59秒の音声が付いていますので、お時間があるときに聴いてみてくださいね。