あなたは五欲に支配されている

稲津秀樹です。

仏教では、５種類の欲（五欲）があると言われています。


・食欲
・財欲（金銭欲・物欲等）
・色欲（性欲・愛されたいという気持ち等）
・名誉欲（認められたいという気持ち等）
・睡眠欲（楽をしたいという気持ち等）


朝起きて、もっと布団でゴロゴロしたい……という『睡眠欲』
でも会社に行かないと生活が……という『財欲』
お昼は何を食べようかなぁ……という『食欲』
お腹いっぱいになったら眠くなってきた……という『睡眠欲』
仕事で成果を出して周りに認められたい……という『名誉欲』
夜は飲み会で異性から注目されたい……という『色欲』

このように私たちは、五欲を満たすために日々考え、行動しているのですね。


でも欲には限りがありません。

もっと……もっと……と、求めてしまうものが欲なのです。

求めすぎると、苦しみに変わるという特徴が、欲にはあるのです。


多くの人は、欲を求めすぎるために、苦しんでいます。

欲を満たすことで、幸せになりたいと思っているのに、欲を求めすぎてしまい、逆に不幸になっているのですね。


欲に０から１００のバロメーターがあるとして、４０未満であれば満たされな過ぎて苦しくなります。

でも７０を超えると満たし過ぎて、もっと……という気持ちがわき、また苦しくなります。

欲というのは、４０から７０位がちょうど良いのですね。


それが仏教でいう、中道なのですよ。