あなたが誤解される理由とは？

稲津秀樹です。

私は幸せな自由人ライフコーチとして、１日に３組だけ個人セッションをしています。

コーチングの内容は、人間関係の問題から起業や人生の使命を見つけることまでと本当に様々なのですが、本日は、午前中に相談を受けた熊谷さん夫婦の例をお話ししたいと思います。

※公開の許可は得ております。

最近、妻との関係が微妙なんです。

今日のことなんですが、妻のストレスが溜まっているようでしたので、「夜、外食でもする？」って話しかけたのですが、妻は……

「私の料理は食べたくないってこと！？」

と言い出して、勝手に怒り出してしまったんです。

私にはネガティブな意味の言葉ではなく、ただ妻がストレスを溜めているようだったので、気分転換でも？ という想いで言ったポジティブな意味の言葉だったんですが、それが妻にはネガティブな意味の言葉と感じてしまったようで……

最近、妻のことを想ったポジティブな意味の言葉も、妻にはネガティブな意味の言葉と感じてしまうことが多いみたいなんです。

だから最近、妻に話しかけるのが怖いんです……。
どうしたら良いのでしょう？

本日受けたのは、このような相談でした。

もちろんここだけ切り取って伝えてしまえば、多くの方は奥さんが悪いという風に感じてしまうと思います。

でも奥さんには奥さんの言い分があるのです。


本日は奥さんとも話す機会があったので、奥さんにも聞いてみました。

すると……


旦那さんは昨日の晩、「これ……あまり美味しくない」と奥さんの手料理の味付けに文句を言ったそうです。せっかく作った料理だったのに……と、奥さんは旦那さんに不満を持ったそうです。

そして本日の旦那さんの「夜、外食でもする？」という言葉。

奥さんは、私の手料理が美味しくないから、外食したいんだ……と思ってしまったのです。だから感情が抑えきれずに、つい怒ってしまったと、奥さんは言われていました。


このような人間関係で起きる”ズレ”は、誰でも一度は経験するものではないでしょうか。

では人間関係の『何が』ズレてしまったのでしょうか？

それは『お互いが認識している”原因”』なのです。

どういうことかと言うと……

旦那さんにとっては、昨日のことはもうすでに終わったことで、「夜、外食でもする？」と言う言葉をかけ、妻に「私の料理は食べたくないってこと！？」と言われた。

つまり……

「夜、外食でもする？」と言ったことが、『原因』であり、「私の料理は食べたくないってこと！？」と言われたことが、『結果』ということです。

自分の優しい思いやりの「夜、外食でもする？」が、「私の料理は食べたくないってこと！？」という『結果』に変わったという認識なのです。

そう捉えると、確かに腹が立ちますよね。


でも奥さんから見た『原因』と『結果』は違うのです。

奥さんにとっては、昨日のことがまだ消化できていないので、昨日の晩に旦那さんから言われた「これ……あまり美味しくない」が、『原因』であり、「私の料理は食べたくないってこと！？」と言ったのは、旦那さんが昨日の晩に言った、「これ……あまり美味しくない」という『原因』から生まれた『結果』なのです。

まとめると……

旦那さんの認識は、「夜、外食でもする？」が『原因』で、「私の料理は食べたくないってこと！？」が結果……

奥さんの認識は、「これ……あまり美味しくない」が『原因』で、「私の料理は食べたくないってこと！？」が結果なのです。


喧嘩をしたという結果は同じなのですが、お互いに考える喧嘩の『原因』が違うのです。

だから旦那さんは奥さんが悪いと思い、奥さんは旦那さんが悪いと思ってしまったのです。


人間関係というものは難しいものですが、人間関係の問題の多くは、お互いに認識している『原因』の違いから、起きるものなのですね。

あなたは相手の気持ちが分からないと思ったことはありませんか？

そんな時は、相手の『原因』は何だろう？ と考えてみてください。

そうすることで、相手の視点に立ち、相手を理解するキッカケになりますよ。


本日の幸せな自由人Blogでは、許可を得て、熊谷さん夫婦のお話をしましたが、何か気づきはありましたか？

少しでも気づきがあれば、嬉しく思います。

ではまた！


【追伸】
そしてもっと深く理解したいと思われた方は、インターネットで『観念の法則』と検索してみてくださいね。